ヴィンテージとは葡萄を収穫した年を示すワイン用語です。語源はラテン語の「ブドウ収穫」という意味であり、収穫とワインに多様に使われています。
ノンヴィンテージ(N.V)と書かれているワインもありますが、それらのワインは一般的に複数の年に収穫されたブドウから作ったワインをブレンドしたものとされています。
ブドウは農作物のため、主にその年の気候からワインの味わいが異なることが一般的で、同じ銘柄のワインでもヴィンテージごとに味が異なり、よいヴィンテージの高級ワインではさらに高額で取引されています。
ブドウの収穫年が複数年にまたがる場合には基本的にヴィンテージは表記しませんが、アメリカ・カリフォルニア州では単一収穫年のブドウの使用量が80%以上である場合はヴィンテージを表記することが許可されています。
よいヴィンテージのワインと並みのヴィンテージのワインを比べた場合、香り・色合い・渋み・アルコール感・渋みなどの要素で若い時と熟した時に違いがあるとされています。
よいヴィンテージのワインは成分が濃くしっかりとした味わいであるため熟成に時間がかかると言われており、若いうちは渋みが強いことが一般的で、年を経るごとに熟成が進みより複雑な味わいへと変化していきます。
それに比べ並みのヴィンテージ、またはノンヴィンテージのワインは早く熟成しやすいとされ比較的飲みやすいとされていますが、前述した通り熟成が早いため長持ちしにくく、より複雑な味わいには変化が困難です。
ヴィンテージに対する評価は産地ごと、あるいは生産者ごとに行われ、気候やブドウなどの出来・不出来からそれらを総合したヴィンテージチャートが制作されます。
[英語]vintage
[フランス語]millegime,vendange
[イタリア語]raccolto,vendemmia,annata