ヴァニリンとは、19世紀にヴァニラビーンズから発見されたことにより名づけられた香り成分です。
その名が連想させる通り、バニラの香りの主成分であり、ドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエの白ワインなどがこのバニラ香がするワインとして有名です。
ワインにおいてこの香りが発生する理由としては、樽の材料に含まれる高分子フェノール化合物のリグリンが分解されることによりヴァニリンが発生するためです。
主に樽熟成を経たワイン、特に香辛性の新樽で熟成を経たワインは、樽から溶け出したリグリンが分解されヴァニリンとなり、バニラの香りがします。
[英語]vanillin