英:skin contact
仏:maceration pelliculaire
スキンコンタクトとは、白ワインの製造工程において、数時間ほど果皮を果汁に浸漬して風味や色合いを上げる技術のことを指します。
フランスではマセラシオン・ぺリキュレールと呼ばれている醸造方法で、マセラシオンとは浸漬、ペリキュレールは果皮を意味しており、白ワインでは行われない『浸漬』を意図的に行う点が特徴となっています。
この醸造方法では、ぶどうを破砕した後にすぐにプレスをせずに果汁に果皮を浸します。
果皮にはブドウの個性が濃く含まれているため、ワインにブドウ品種の個性を強く与えることができます。
浸漬の時間が長いとその分果汁の酸化が進んでしまうので、スキンコンタクトでは赤ワインとは違い浸漬の時間は短くなります。
しかし、このようにして上げた風味の寿命は長くはない上、さらに色合いも褐色化して濁ってしまうため、スキンコンタクトが行われたワインは早飲みタイプとなります。
スキンコンタクトは1980年代当時、フランス・ボルドー大学の教授だったドゥニ・デュブルデュー氏がボルドーの白ワインに導入したのが始まりと言われています。