リパッソとは、イタリア・ヴェネト州にて行われている、一度アルコール発酵を完了したワインに澱を加えて再び発酵をうながす醸造用語です。
イタリアにおけるレチョートやアロマーネとともに、イタリア・ヴェネト州・ヴァルポリチェッラ地域に古くから伝わるワインの製造技術で、リパッソを行うことでボディや風味が一層強いワインになります。
現地で行われるリパッソの詳細は、ワインにアマローネの搾りかすを加え2,3週間浸漬を行うというもので、アロマーネで使用された陰干し葡萄が持つ強く独特な風味がワインに添加されます。
リパッソはイタリア北部のヴァルポリチェッラが起源とされており、いったんは廃れていましたが1960年代にファジ社がアロマーネとともに復元させました。同社がこの技術で生産する有名なものに「カンポフィオリン」という赤ワインがあります。
[イタリア語]ripasso