混醸法

混醸法とは、収穫した複数の黒ブドウ品種と白ブドウ品種をそのまま一緒に醸造タンクに混ぜ合わせて発酵を行うことを指します。
ただ単に『混醸』とも呼ばれており、一般的にロゼワインの醸造方法の一つで、ドイツでは黒ブドウと白ブドウを混ぜて醸造させる『ロートリング』と呼ばれるロゼワインがこの方法を用いたワインの代表です。
また、オーストリアでは栽培段階から黒ブドウと白ブドウを混植し混ぜ合わせて造られた『ゲミシュターサッツ』と呼ばれるロゼワインもあります。

なお、現在のフランス・ボルドー地方ではブドウ品種ごとに醸造をしていますが、中世まではすべてのブドウ品種を混ぜ合わせて醸造をしていた背景があり、ワインの色合いも淡いバラ色であったため、輸出先のイギリスではボルドー地方産の赤ワインは、「うすい明るさ」という意味である[クレーレ]から、『クラレット』と呼ばれていました。

混醸法は特にイタリアにおいて盛んに行われており、中レベル以下のワインが生産されています。

 
[英語]mixed crop
[フランス語]vendange mixte
[イタリア語]uvaggio
 

 

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