英:Malaga
ス:Malaga
マラガとは、スペインの都市マラガに起源をもつ極甘口の酒精強化ワインです。マラガ・ワイン生産の歴史はヨーロッパでもっとも古い部類で、醸造と熟成が、海岸沿いの都市マラガで行われていたことから、その名をマラガと呼ばれることになりました。発酵途中にブランデーなどを加えることにより糖度を残して造られており、甘いリッチな味わいを持ち、一般的にアルコール度数は18度前後で、熟成期間は2年以上が規定されています。マラガのワインはほとんどが白ワインで、白ブドウ品種であるペドロ・ヒメネス種とモスカテル種から生産されており、世界的に『マラガ・ワイン』として知られています。
スティルワインの人気が高まっていた20世紀にはマラガ・ワインの需要が劇的に落ち込み、消滅の危機にも瀕していましたが、近年は消費者の甘口ワインへの関心が盛り返し、マラガ・ワインは確固たる地位を確立しました。