独:kabinett
カビネットとは、ドイツの甘口ワイン最上位の階級におけるプレディカーツヴァインの中でも最下位の階級を指します。
一方、オーストリアではプレディカーツヴァインの次にある階級であるクヴァリテーツヴァインに含まれる称号の一つです。
カビネットは熟した葡萄から造られ、一般にプレディカーツワインの中で最もドライ(辛口)で、生産者のスタイルが最も伝わるワインとも言われています。
また、カビネットは醸造の際に、糖分を補うことが許可されていないため、アルコール度数が低く、比較的軽い味わいのものが多く、価格もお手頃なワインです。
カビネットはドイツ語で「密室」を意味する言葉で19世紀ヘッセン公爵ナッサウがエーベルバッハ修道院を接収し、その密室に隠されていたワインの味が秀逸だったため、そこから高級酒の称号となりました。