ゲンメは、イタリアのピエモンテ州で生産されているD.O.C.G.規格の赤ワインです。
バローロやバルバレスコと違い、ネッビオーロ種が100%でなく75%以上のため、残り25%は多品種を用いることが許可されています。
ガッティナーラと並んでピエモンテ州を代表するD.O.C.Gワインです。
ゲンメとガッティナーラの違いは土壌の違いがあり、ガッティナーラよりも穏やかでエレガントなため女性的と評されることが多いワインです。
ゲンメはネッピーロ種を75%以上使用することが義務付けられており、併せてヴェスポリーナ種やクロアティーナ種(ボナルダ種)を加えて造られる赤ワインで、熟成期間は36ヶ月間(樽熟成:20ヶ月、瓶熟成:9ヶ月を含む)と定められています。48か月の法定熟成期間を経ることでレゼルヴァ表記が可能となり、ガッティナーラに並ぶピエモンテ北部の長熟ワインとされています。
ゲンメの特徴としては、ガーネット色で熟成に従いオレンジ色を帯び、スミレを思わせる独特の香りが感じらることが挙げられ、生産量は非常に少なくほとんどが国内消費となっており、ゲンメにおけるワイン造りの歴史はピエモンテ地方で最も古いと言われており、古代 ローマ以前のエトルリア人のものと思われる紀元前7世紀の葡萄の種が発見されています。
ゲンメワインの著名な生産者に、イル・キオッソ、ミル、イオッパが、また、ピエモンテの当たり年は、収量の多かった1996年などが挙げられます。
なお、ゲンメはゴルゴンゾーラチーズが同じ産地のため、世界で最もよく合う赤ワインとされています。