ガレージワインとは小規模できわめて強い品質志向を備えたワイナリーが生産するワインです。
ガレージワインは1990年代のアメリカ・カリフォルニア州でしばしば聞くようになり、ブティックワイナリーの登場によって品質志向を高めたカリフォルニアでプレミアワインの製造のみに特化した小規模ワイナリーが登場し、ガレージワインという言葉が定着してゆきました。またナパ・ヴァレーにおいてガレージワインを作る生産者を「ガレージスト」と呼ぶこともあります。
ガレージワインを生み出すワイナリーではブドウの収穫から収量制限など行い、また醸造面でも長期熟成させるなど、ワインの醸造に非常に強いこだわりがあることがほとんどで、1ワイナリーで年間1,000ケース以下という、きわめて少ない生産量となっています。
ガレージワインの特徴としては、その限られたワインの希少性から値段が跳ね上がりやすい点、また、そのような一面から、ワイン投資や投機用のワインとして扱われがちという特徴があります。年間生産量はブティックワイナリーの約数百万本に対して、ガレージワインは数万本~数十万本ほどです。
[英語]garage-wine