カダストロとは、ポルトガルで生産されているポートワインの原料となるブドウ畑の格付け制度です。
ポートワインは世界三大酒精強化ワインの一つとされ、ポートワイン用ブドウ品種を栽培する地域は1756年に原産地法でDOCポートに指定されています。(これは『世界最初のワイン法』の成立とされ、当時の首相であったポンパル伯爵によって制定されたものです。)
カダストロでは点数でA~Fの6段階で格付けを行っており、その判断条件は標高、土壌、品種、樹齢など後述する12の項目で細かく評価をしています。もちろんカダストロで最高のA段階評価を受けたワイン畑を持つワイナリーは、ワイン生産者としての評価も上がります。
カダストロにおける12項目
ポルトガルを代表する酒精強化ワインであるポートワインの畑はすべて現地の『ワイン生産者管理委員会(カーサ・ド・ドウロ[Casa do Douro])』によって、以下の12項目で評価・格付けが行われています。
- ①標高
- ②生産性
- ③土壌
- ④立地
- ⑤樹の仕立て方
- ⑥品種
- ⑦畑の傾斜角度
- ⑧畑の向きと日照量
- ⑨植樹密度
- ⑩岩の密度
- ⑪樹齢
- ⑫防風性
[ポルトガル語]cadastre