ボルドー液とは、ボルドーで開発された「ブドウ樹病害防除薬剤」と呼ばれる農薬です。
ボルドー液は1885年、当時フランスボルドー大学教授のピエール・ミラルデ氏により開発され、日本でも1897年ごろから活用されるようになりました。
「硫酸銅溶液」とも呼ばれており、その名の通り硫酸銅と消石灰の混合溶液で、塩基性硫酸銅カルシウムを主成分とする農薬でうどん粉病やベト病などの対策として現在でも用いられています。
1L当たりの硫酸銅、生石灰のグラム数により、「4-4式ボルドー」、「6-6式ボルドー」のように表記されることがあり、使用しても有機栽培と表記できる数少ない農薬ですが、あまり多量に用いた場合は「銅汚染」の危険性があり、生態系や土壌への影響が懸念されています。
また、ボルドー液はブドウの樹のみでなく、その他の果樹や野菜など多くの作物で活用されています。
[英語]bouillie bordelaise
[フランス語]bordeaux spray
[イタリア語]poltiglia bordolese