英:Barolo
伊:Barolo
バローロは、イタリア・ピエモンテ州のバローロ村とその周辺のいくつかの村で生産されている、ネッビオーロ種を100%用いたDOCG規格の赤ワインです。
現在、DOCGに指定されている生産区域は、ランゲ丘陵にある11の村で認められており、また、クリュと呼ばれるミクロクリマを持つ小さな区画が、100以上認定されています。
同じネッビオーロ種で造られているにも関わらず、産地や区画ごとの特徴や、生産者のスタイルの違いによって、バローロの個性は異なってきます。
ジビエとなる野獣や野鳥が豊富に得られるこの地域では、多くのイタリアのワインが酸味が強い割にタンニンの少ない軽めの味わいになっている中で、長期熟成に耐える、色が濃く、しっかりした渋みと、深いこくのあるワインが生まれてきました。ネッビオーロ種で作られるバローロは、アルコール度数が高く、非常に重厚な味わいのワインで、「ワインの王様、王様のワイン」とも呼ばれています。
ピエモンテ州のワイン生産者達は1970年代以降、品質競争で優位にあるフランス、アメリカを追いかけるかたちで、近代的醸造技術の導入により高品質ワインの製造に乗り出してきた歴史があり、このタイプのワインは、アメリカで好評を博したのを端緒に、国外市場において高値で取引されるようになり、経済的動機によって追従する生産者が増加し、その結果、同じくバローロを称するワインに新旧のスタイルが入り乱れるバローロ戦争と呼ばれる状態を招きました。
バローロの主な生産者
有名なバローロの生産者は以下のワイナリーが挙げられます。
ジュゼッペ・マスカレッロ、フォンタナフレッダ、プルノット、ドメニコ・クレリコ、ヴィエッティ、バルトロ・マスカレッロ、ブリック・チェンチウリオ、ダミラノ、フランチェスコ・リナルディ、ジャコモ・ブレッザ、ジョヴァンニ・カノニカなどが挙げられます。
有名なバローロ
セッラデナーリ
アウレリオ セッティモ
バローロ カスティリオーネ
ロレンツォ アッコマッソ
ルイーギ オッデロ