アッサンブラージュとは複数のブドウ品種や収穫年、畑の区画(同じ品種でも異なる区画)など、異なるワインを混ぜ合わせる作業です。
英語圏ではブレンドと呼ばれており、ワインの風味の複雑さの向上や味わいのバランスを調整する、または収穫時期や成長速度の異なるブドウ品種をブレンドすることにより品質を安定化させるなどの目的があります。
アッサンブラージュはフランスのシャンパーニュやボルドーワイン、スペインのシェリーワインに一般的に行われており、ワインの品質を安定させるだけでなく、生産者の個性を決めるなどとても重要な作業となります。
ボルドーでは生産工程の最終段階、シャンパーニュではアッサンブラージュの後に瓶内二次発酵に移るのが一般的です。
特にシャンパーニュは通常30~50種類の原酒とヴァン・ド・レゼルヴを混ぜ合わせ、各メゾンの個性をアッサンブラージュによって決定させます。
ヴィンテージによっては品種ごとのできや収量が異なるため、ロスが出ないようにブレンド比率を調整するなどの「醸造責任者のブレンド技術」が問われます。
また、アメリカやオーストラリアではヴァラエタルワインの対極として、ブレンドワインと慣習的に使われることもあります。
[英語]blending
[フランス語]assemblage