アントシアニンとは、主に黒ブドウを果皮に含まれている赤紫色の色素成分です。
アントシアンと呼ばれることもあり、専門家によっては区別されますが、ワインの世界では同意です。
ブドウ品種ごとに差はありますが、赤ワインの赤紫色の色あいは黒葡萄の果皮に含まれるアントシアニンによるものであり、ポリフェノールの一つであるフラボノイド類のうち、色によるものをアントシアニン類と呼んでいます。
また、アントシアニンはほかのポリフェノールと同様に強い抗酸化作用をもっているため、アルツハイマー病や動脈硬化の防止などのアンチエイジング効果が期待されています。
なお、同じポリフェノール類の中でも色素成分のアントシアニンは果皮だけに含まれるのに対して、渋味成分のタンニンは果皮と種子に含まれています。
近年ではアントシアニンの組織を分析することにより、葡萄の両系統の判別が可能となりました。
[英語]anthocyanins
[フランス語]anthocyanines
[イタリア語]antociani