仏:amontillado
アモンティリャードとは、世界三大酒精強化ワインに数えられるシェリーのタイプの一つで、極辛口のフィノを長い期間熟成させることによってフロール(産膜酵母)を消失させたものを指します。また規定アルコール度数は16-22%であり、熟成期間が長いほどアルコール度数も高くなってゆきます。
フィノとオロロソの中間のシェリーと言われており、フィノに比べて空気に触れる時間が長いため、酸化熟成が進むにつれてフィノとオロロソの中間色である、輝くような琥珀色や茶褐色になってゆきます。
一般的に食前酒とされるフィノと違い、アモンティリャードは食中酒や食後酒として愉しまれています。(ほとんどはスペイン以外の国で愉しまれています。)
シェリー特有のキャラメルのような風味と、産膜酵母によるアーモンドのような風味を持ち、1987年のデンマーク映画「バベットの晩餐会」では、主人公の女性が食前酒としてアモンティリャードを客人にサーブし、フランス出身の将軍がその上品な味わいに唸るシーンが有名です。