バルベーラ
バルベーラの早見表
分類 | 黒ブドウ |
英名 | barbera |
シノニム | 特に無し |
主な生産地 | イタリア・ピエモンテ州 |
有名ワイン | バルベーラ・ダルバ バルベーラ・ダスティ バルベーラ・デル・モンフェラート |
特徴 | (基本的に)タンニンをあまり含まず、酸味の強い色の濃い赤ワイン |
バルベーラの概要
バルベーラ は、イタリア北部、ピエモンテ州で主に生産されている赤ワイン用ブドウ品種です。収穫量が多く、比較的安価なワインが生産されていますが、近年再評価される動きが活発となっています。 特に、ピエモンテ州のアスティ、アルバなどの産地が有名ですが、アメリカ・カリフォルニア州でも多く生産されています。しかし、やはりピエモンテ州での生産が多く、イタリア全体で見ても最も栽培面積が多い品種です。 親しみのあるワインに仕上がり、地元で人気が高いブドウです。
バルベーラの特徴
バルベーラは基本的にはタンニンをあまり含まず、酸味の強い色の濃い赤ワインとなり、イタリア国内ではネッビオーロ種(バルベーラはネッビオーロとくらべ早熟)とのブレンドワインも多いです。
そのスタイルの幅は広く、軽くて酸っぱいものから若々しい発泡性を持たせたもの、オーク樽で長期熟成したパワフルで濃厚なものまで様々なワインが生産されています。収穫量を抑えたものを樽熟成させると、バルベーラの比較的中庸な香りにスパイシーさが加わり、オーク材のタンニンをワインが吸収することによってタンニンが強化され、香り豊かな奥深いワインとなります。
比較的栽培しやすいため生産性が高く、18世紀末にフィロキセラの被害によって絶えたネッビオーロの樹に代わってバルベーラは重宝され、どんなヴィンテージでもある程度の質のブドウを大量に生産することができることも特徴の一つです。