英:tartar
仏:tartre
酒石とは、ワインの中に含まれる有機酸の内の一つである酒石酸と、カリウムが結合した塩を指し、別名酒石酸水素カリウムと呼ばれています。
ワインの樽や瓶に溜まったり、コルクに付着してキラキラと輝くことから「ワインのダイヤ」の異名をとっています。
酒石はワインのみではなく様々な分野で用いられており、重曹を分解する薬剤の一つとしてベーキングパウダー他、酸味料、染色、皮のなめしなど工業用途でも用いられています。
また、第二次世界大戦中には潜水艦探索用ソナーの材料として酒石が用いられていたことから、当時日本海軍が山梨県のワイン生産を奨励していたという歴史もあります。