英 :yellow wine
仏 :vin laune
黄ワイン(ヴァン・ジョーヌ)とは、主にフランス・ジュラ地方で製造されているワインで、シェリーのフィノと同じ産膜酵母の影響を受けて長期熟成したワインのことです。フランスでは『ジュラのワイン』や黄色のワインを意味するヴァン・ジョーヌ(Vin Jaunes)などの呼び名があります。
原料とされる葡萄品種はサヴァニャン種のみで、熟成期間は6ヶ月と決められており、その間に滓引きや補酒は禁止されるなどして厳格に管理されています。(その厳しさ故に黄ワインが生産できなかった年もあるほど)
熟成中に酵母がエチルアルコールをアセトアルデヒドに分解してキャラメルのような香り成分ソトロンを生成し、同時に極辛口で独特な個性の風味を生み出します。
そのため黄ワインはプロ向けのワインとされており、生産の難しさから価格帯も高めに設定されています。
また、ヴァン・ジョーヌはそのボトルの形状も特徴があり、通常のワインボトルは750ml容量ですが、ヴァン・ジョーヌは「クラヴラン」と呼ばれる620mlの小さめなボトルに瓶詰めされます。