英:country wine
仏:vin de pays
ヴァン・ド・ペイ(V.D.P.)とは、フランス語で「国のワイン」を示すフランス語の旧原産地制度における分類の一つで、地域名を掲げたワインに加えて、テーブルワインの中でも上級なものを指します。
2009年までのフランスのワイン法では、ワインを上位からA.O.C. (原産地呼称統制)、V.D.Q.S. (原産地名称上質指定ワイン)、Vin de Pays (ヴァン・ド・ペイ、V.D.P.)、Vin de Table (ヴァン・ド・ターブル、V.D.T.)の4段階に格付けしていました。
2008年にEU のワイン法が改正され、それに伴い、フランスのワイン法も2009年に改正さたため、現在、ヴァン・ド・ペイという格付けは存在しず、新原産地制度ではL.G.Pに移行しています。
ラングドック・ルーション地域をはじめとした南フランスだけでヴァン・ド・ペイの75%を占め、ワインの国内総生産の25%をこのヴァン・ド・ペイが占めています。中でもヴァン・ド・セパージュの生産が増加しており、現在ではヴァン・ド・ペイの三分の一を占めています。