マセラシオン・カルボニック

英:carbon maceration
仏:maceration carbonique

マセラシオン・カルボニックとは、日本語で「炭酸ガス浸潤法」といい、ホール・ベリー・ファーメンテーションで用いられる最も代表的な技術を指します。
その概要は、除梗破砕を行わずにブドウを密閉タンクの中に入れ、発酵が始まると炭酸ガスが生成されますから次第にタンク全体が炭酸ガスで充満します。炭酸ガスで充満したタンクのなかでは潰れていない葡萄の細胞内部で酵素の働きによってリンゴ酸が分解されアルコール、アミノ酸、コハク酸などが生成され葡萄の皮からも成分が抽出されます。
この技術は主にフランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地域で用いられており、渋みの抽出を抑え、鮮やかな色合いや果実味あふれるフルーティさを引き出すことが特徴です。
近年では、ボージョレ地域以外でもこの技術が用いられ始めています。

 

 

 

 

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