直接圧搾法とは、代表的なロゼワインの製造方法の一つで、黒ブドウを除梗・破砕せずに直接プレス(圧搾)し、果皮から抽出された色素をブドウ果汁に着色してタンクに移し発酵させます。
この際、セニエ法のような浸漬は行わず(あるいはごく短時間)、果汁のみを発酵させます。
手順としては「ブドウの収穫」→「圧搾」→「デブルバージュ」→「アルコール発酵」→「タンク熟成」→「澱引き」→「清澄・ろ過」→「瓶詰」→「瓶熟成」といった流れです。
直接圧搾法を用いた有名なロゼワイン名称にはアメリカ・カリフォルニア州で生産されている『ブラッシュワイン』やフランスの『ヴァン・グリ(灰色のワイン)』などがあり、特にフランス・プロヴァンス地方で生産されている高品質なロゼワインは直接圧搾法が用いられています。
また、フリーランジュースからロゼワインを製造することもあり、これを『エグッタージュ』と呼びます。
[英語]direct pressing
[フランス語]pressurage direct