テラロッサとは、イタリア語で「赤い土」を意味する、赤い色をした土壌です。(テラは土壌、ロッサは赤という意味)
概要は「石灰岩」の風化により生じる土壌のことを指し、石灰に含まれる炭酸カルシウムが溶け出し、あとに残った鉄分が酸化するために土の色が赤紫色となります。
テラロッサはワイン用ブドウ品種のみでなくさまざまな果物の栽培にも適しており、イタリアだけでなくスペインを中心とする地中海沿岸をはじめとした世界中の地域に存在しています。
テラロッサのある有名な地域には南オーストラリアの『クナワラ』という地域があり、ここではフランス・ボルドー地方よりも冷淡な気候とこのテラロッサから栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨンを原材料とした上質な赤ワインが生産されています。
なお、混同されやすいものに『テラローシャ』呼ばれる、ポルトガル語で「紫色の土」を意味する、玄武岩が風化して形成された土壌があります。
[イタリア語]terra rossa