【完全保存版】ワイングラスの種類
・リム
ワインを口に含むグラスの一番上をリムと言います。リム部分の直径がボウル部分直径よりも小さい方が、ワインの香りをより長く留めておくことができます。
・ボウル
ボウルとはちょうどワインを留める場所のことを指す用語です。
・ステム
ワイングラスを支える部分をステムと言います。
・プレート(フット)
ワイングラスの底の広がっている部分をプレートと言います。ここを持ってワイングラスを回転させるとスマートです
一般的なワイングラス
キャンティグラス
キャンティは私たちが普段居酒屋などで見慣れているワイングラスです。どんな赤ワインや白ワインにも合い、万能グラスとも言われています。
近年のワイン醸造技術の向上から、ワインの香りと味わいは共により高いレベルへと変わっています。国際規格のテイスティンググラスというのは存在するものの、ある一定以上のスケールのワインをテイスティングする際にはグラス内のスペースが狭すぎて、香りも味も同じように感じてしまうという欠点があります。
キャンティグラスというのは、国際規格のテイスティンググラスをそのまま大きくしたような形状をしていますので、ハイエンドのワインを客観的に試すグラスとしては最も適しているとも言えるわけです。このような背景がありますので、多くのレストランではこのグラスをグラスワイン用として使っています。
しかし、「キャンティグラス」と名前が付いている通り、キャンティワインのブドウ品種、サンジョベーゼに合わせた形の作りとなっています。現在のイタリアワイン人気から、アメリカやオーストラリアの一部の州ではサンジョベーゼが盛んに育てられていますので、更なる活躍の場が出てくるかもしれません。
このグラスの凄いところは、リースリング、樽の香りが無い又は少ないシャルドネ、シュナン・ブランなど多くの白ワイングラス用として使えることです。その汎用性の高さから、一先ず揃えておくべきワイングラスの1つと言えます。
ティスティンググラス
こちらはテイスティング専用のワイングラスとなっており、そのサイズは国際規格として定められています。ワインの味を一つ一つしっかりと見極めたいときには必要となります。
もちろん通常飲むのにも使えますが、一般的にホームパーティーなどでお客様などがワインを飲むために出すグラスではありません。
赤ワイン用のワイングラス
ボルドー・グラス
赤ワインは空気に触れると、風味を増します。 ボルドー・グラスは普通のチューリップ形のグラスを大振りにしたもので、その名の示す通りボルドー品種用のグラスです。こちらもその名の通り、ボルドーワインに適したタイプのワイングラスとなっています。フルボディで渋みが強めの赤ワインと非常に相性が良いでしょう。
ボディが程よくカーブすることで複雑な香りを整えるとともに、口に注いだ時にワインが広い幅で広がることによって酸味を感じる部分にも舌が触れ渋みをやわらげつつもワインのしっかりとしたボディを味わうことが出来ます。
ブルゴーニュ・グラス(バーガンディ)
ピノ・ノワールに代表されるブルゴーニュワインは、繊細な香りを楽しむ赤ワインとして親しまれています。よってこのようなボウル部分が広いタイプのワイングラスに注ぐことで空気に触れる面積が広くなり、香りをしっかりと引き出すことが出来ます。
また甘味や苦味を感じる舌の先端部分が先にワインに触れることで、舌の両端にある酸味を感じる部分が直接触れないようにしています。このことから酸味が強めのブルゴーニュに向いたワイングラスとなっています。
白ワイン用のワイングラス
シャンパーニュ・スパークリングワイン用のグラス
フルート・グラス
フルートはシャンパーニュやスパークリングワイン専用の最も一般的なタイプのワイングラスです。
縦に長細い形状をしていることから、香りを重視するのではなく、シャンパーニュやスパークリングワインを注いだ際の泡を楽しむことができます。
その他のワイングラス
シェリー・グラス
本来はシェリー酒を飲むためのグラスです。ワイングラスの中では最小で、シャンパングラスのようにサイドはほぼストレートの縦長の形をしています。デザート用のワインにも使われます。
ポートワイン・グラス
普通のワインよりアルコール度数の高いポートワインのためのワイングラス。ポートワイン独特のリッチな香りを逃さないよう、口のすぼまったチューリップ型をしています。