皆さん!甘口ワインって知っていますか?
え?
知っているけど甘いワインなんてワイン通っぽくないし、子供っぽいから飲まない!?
それはもったいない!
甘口ワインを飲むのもワイン通には欠かせない楽しみだし、
大人、子供を気にせず飲んでほしい本当の大人だけに許されたオススメワインです。
今回はそんな甘口ワインの種類や飲み方、オススメワインまで詳しく紹介していきます!
甘口ワインって?
甘口ワインとはワインに含まれる酸味が少なく、糖分が多く含まれている甘いワインのことです。
甘口ワインは、ワインの製造に糖度が普通の葡萄よりも高いブドウを選んだり、
酵母の働きを途中で止めて酸味を抑えたり、
また、発酵の前に糖分を加えるたりすることで普通のワインより甘いワインが出来上がります。
甘口ワインの種類
甘口ワインの種類には、貴腐ワインをはじめ、アイスワインやフォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)、遅摘みワインなどがあります。
貴腐ワイン
腐敗したように見える干しぶどう状態の非常に糖度の高いぶどう、『貴腐ぶどう』から造られる最高級の甘口ワインです。貴腐ワインはその素晴らしい香りと甘美な風味、そしてその希少性から「ワインの帝王」と呼ばれています。貴腐ブドウから造られるため、甘味100%のワインに仕上がることが多く、酸味はありません。
アイスワイン
アイスワインとは晩秋から場合によっては翌年の1月頃にかけて、気温が零下7度以下の時間に、ぶどうの樹についたまま凍っているブドウを摘み取り、凍ったままのブドウをしぼって造られる甘口ワインです。貴腐ワインに比べると少しだけ酸味があります。そのため酸と甘味とのバランスがうまくとれて飲みやすいものが多いです。
フォーティファイドワイン
フォーティファイドワインとは、ワインの醸造工程中にブランデーやアルコールを添加し、全体のアルコール度数を15~22度程度まで高くして、コクや保存性を高めた酒精強化ワインのことです。同ワインには甘口と辛口のワインがあり、甘口のほうのワインが甘口ワインに分類されています。
遅摘みワイン
貴腐ワインをご存じの方は貴腐ワインが「貴腐ぶどう」から造られるということが分かっていると思われます。
「貴腐ぶどう」を作るのはボトリティス・シネリア菌。
しかしボトリティス・シネレア菌がつかなくても、完熟した葡萄を収穫せずにそのまま木につけたままにしておくと、乾燥した天候が続くとだんだん干しぶどうの様な状態になっていきます。
こうして干されたぶどうからワインを作るとと糖分が濃縮されているため、普通のワインとは違ったワインができあがります。そうです、こうして作られる甘口ワインが遅摘みワインです。
そんな甘いワインの中でも代表されているワインは、貴腐ワインのソーテルヌ、フォーティファイドワインのバニュルスが甘口ワインの数多くの種類の中でも代表されています。
どんなときに甘口ワインを飲むの?
甘口ワインは一般的にデザートと共に楽しんだり、
糖分を気にされている方は甘口ワイン単体で楽しんだりされています。
そうでなくとも、「今日は甘いワインが飲みたい」、「休憩したい」などの気分的な理由でもぜひとも楽しんでもらいたい大人だけの甘いワインです。
そして、甘口ワインには消化を促進する効果もあるらしく、
楽しく飲める、とても魅力的な甘いワインなのです。
コラム:甘口ワインはお高いワイン!?
実は本当の甘口ワインは値段が高いのです。
人工的に甘く作られた、例えば糖分を加えたり、酵母を抑えたりする甘口ワインは普通のワインとあまり値段は変わらないのですが、
本当の甘口ワイン、例えばカビを自然的に育てた「貴腐ワイン」は結構お高いです。
甘口ワインは高級ワインなんです。
しかし、ちゃんとお手頃な甘口ワインも多く出回っていますので安心してください!